「摂食障害へのEMDR」(EMDR学会継続研修)に参加しました(読了まで90秒程度)
7月21日・22日の2日間、EMDR学会の継続研修に参加してきました。(EMDRについてはこちら技法について -)
今回のテーマは「摂食障害へのEMDR」。講師はスペイン在住の心理士、ナタリア・セイジョ先生です。
(継続研修は、毎年海外講師を招聘して行われる、2日間のワークショップです。EMDRのweekend1、2がEMDRの「い」だとしたら、継続研修は「ろは」と思ってます)
摂食障害(摂食症)は、コロナ禍以降増加し高止まりしている様です(日本では1.6倍)。(コロナ禍の心の健康への影響については、このまた別の記事でも触れたいと思います)。
摂食障害とは、簡単に言うと、
「食べられない」「食べすぎてしまう」「吐いてしまう」といった、食と身体への問題が中心となる症状です。
この研修では、まず「食べること」にまつわる衝動や恐怖をどう弱めていくのか、そして、その背景にある「心を守るために記憶から遠ざけられてしまったトラウマ」をどの様に軽減するのかについてお話がありました。
トラウマと摂食障害…一見すると全く関係ないように思われるかもしれませんが、実は、ずっとずっと以前から関係があると言われています。
また、よく知られている「ボディイメージのゆがみ」──たとえば鏡に映った自分が、実際よりも不当に太って見えてしまうような認知の問題──についても、どのように理解し、軽減するのかという具体的なお話がありました。
解離、複雑性PTSD、うつ、強迫症・・どのような症状や状態にも、大切なのは本格的な処理に入る前の準備です。
(EMDRでは、特に複雑なトラウマの処理をする場合には左右交互の刺激(目を左右に動かす、交互にタッピング)する前の準備がとても大切ですが、そのことについて深く学ぶ場であるのがこの継続研修でもあると感じています)
セイジョ先生曰く、「摂食障害の研修はどの国でも人気がない」とのこと。それだけに、この分野に真摯に取り組む難しさ、そして大切さを感じました。
「摂食障害は疾患そのものでなく、内側に抱えている問題の表現型(対処行動)のひとつ」
「摂食障害の方は治療抵抗が大きいのではなく、生きるために自分のことを守ろうとしている、それだけの痛みを抱えている。”食べない”のではなく”食べられない”」
(講義より)
困難なプロセスだからこそ、安全で尊重のある場をつくり、その人が抱える本当の苦しみに寄り添い、解決に貢献できるように、これからも学びと実践を続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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