- 本当はX(Twitter)で書こうと思ってたのですが、長くなってしまったので、こちらで書くことにしました。ちょっとマニアックでごめんなさい💦(少し改変しました)
もし強度行動障害が、トラウマ(本人にとっては不適切な関わり)の影響を受けていることもあるとしたら(賛同して頂ける方は多いとは思いますが)…それを行動分析の文脈でどう考えたらいいか、と無理は承知で考えてみました。
ABC分析
A(先行条件):執拗で理解困難な言語指示を想起させる大きな声
B(行動):耳を塞ぐ、声を出している人に掴みかかる。
C(結果):大きな声が収まる
これは従来通りにはまるのかな思います。
ただ、
A(先行条件):執拗で理解困難な言語指示を想起させる大きな声
(フラッシュバック、解離はここでしょうか)
B(行動):(フラッシュバック、解離、もしくは、その結果として) 回避的な行動
C(結果):過去ではそれで大きな声が収まったかもしれない、あるいは、解離することでその刺激から逃れられたかもしれない。でも、フラッシュバックはそれでは収まりにくいため結果は得られにくい。解離は短期的には意味がある?(長期的には良くない)
この場合、Bの機能はその当時のものであり、今としては部分的には機能的だが、機能的ではないところもあると考えられる。
異常事態の正常反応、正常事態(そう言っていいのかは疑問)の異常反応という理解でと考えることができるのか…
知的に重度ではない方の行動障害へのEMDR、BSP等の実施の経験はあるので(行動分析の視点や構造化支援は必須)、実感としてはあります。
色々と無理があるのは承知しておりますが、それでも、
重度の方の行動障害へのTIC(トラウマインフォームドケア)の考え方の導入、つまり「この大変な行動は、過去のつらかった経験が影響しているかも?」という視点はとても大切なのではないかなって思います。
また、調べたら以下のようなものもありました。ただ、トラウマとなる出来事、トリガーになる刺激は非常に幅広いものであるとの認識は必要であると思います。
ABAケアにおいてトラウマの影響をどのように考慮すればよいでしょうか? https://share.google/lHUwPHWuHBRTEc5V0(グーグルでの翻訳で結構読めます)
トラウマインフォームドABAという考え方もある様ですし、今年の応用行動分析学会では、行動分析学とトラウマインフォームドケアのシンポジウムも行われる様です。
この視点が広まることで少しでも理解され生活がしやすくなる方が増えたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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